画像解析技術を活用した盛土材料の品質確認装置

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概要

西松建設株式会社(以下、西松建設)は、西華デジタルイメージ株式会社(以下、西華デジタルイメージ)は、土工事等に使用される土砂の品質を画像解析技術を用い、現場で効率的に品質確認できる装置を開発したと発表。土工事の品質向上に繋げる。

盛土の材料品質を適切に管理

盛土や埋戻しなどに使用される土砂は、作業前に物理的な特性を評価する試験(物性試験)が行われる。通常は現場で試験施工を行い、品質と施工方法が確認されてから施工に使用される流れとなるが、土砂の中には土質が日々変化する土砂が存在するという。

そのような土砂に関して、事前試験時から土質の変化を日常管理として適切に行うことが求められる一方、土砂の品質変化は、作業員が目視や含水比測定等で判断しており、土工事の品質確保や向上のためには、より適切な管理が必要となっていたという。

そこで両社は、現場で土砂の品質変化を確認できる「盛土材料品質確認装置」を共同開発。

資料:西松建設 URL:https://www.nishimatsu.co.jp/news/news.php?no=NTIz

装置は測定用のカメラと撮影治具、画像解析用のPCという構成となり、画像解析技術で土砂の粒度試験と色彩を測定することで品質を確認できる。また、装置本体は手軽に持ち運びできるコンパクトなものとなっている。

従来の現場での粒度試験には2日間以上も必要となり、大きなコストが必要となっていたが、新装置を導入することにより、1試料あたり数十分という大幅な効率化を可能とすることで、1日に複数の土砂を測定することもできるという。

資料:西松建設 URL:https://www.nishimatsu.co.jp/news/news.php?no=NTIz

試験室を設けずに採取後はすぐに測定可能で、大きい粒径と小さい粒径の2種類の測定手法を用いることで、75μm~75mmまでの幅広い粒径測定に対応する。

資料:西松建設 URL:https://www.nishimatsu.co.jp/news/news.php?no=NTIz

また、粒度が近い土砂の場合、違う材料をそのまま施工してしまう恐れがあるが、粒度試験以外に土砂の色彩を測定することで、色の違いから異なる粒度であることを判断することで防止できる。

資料:西松建設 URL:https://www.nishimatsu.co.jp/news/news.php?no=NTIz
資料:西松建設 URL:https://www.nishimatsu.co.jp/news/news.php?no=NTIz

新装置はすでに現場で実証実験が行われており、各現場に応じた測定方法を確立し実用化を進めていくとしている。

参考・関連情報・お問い合わせなど

□西松建設株式会社:https://www.nishimatsu.co.jp/
参考記事:https://www.nishimatsu.co.jp/news/news.php?no=NTIz

□西華デジタルイメージ株式会社:https://www.seika-di.com/

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