Momo
コンクリート型枠内部自動温度/圧力計測」ソリューション「PコンPalette」を一般提供化。

sugitec

概要

株式会社Momo(以下、Momo)が「コンクリート内部の残置物ゼロでの温度や締め固め計測を行いたい」との要望を受け、開発をスタートした「コンクリート型枠内部自動温度/圧力計測」ソリューション「PコンPalette」の一般提供を開始というリリースニュースをお届けします。

コンクリート型枠内 センシングシステムPコンPaletteとは

コンクリート型枠内 センシングシステムPコンPalette(M203712DP)
左:ロング型 右:通常型

PコンPaletteの特徴:

・対象工種:「コンクリート工※」「型枠工事」など 
※木製型枠やセパレータを用いる場合に限ります
・使用用途:施工管理(温度管理)/締め固め確認など

<活用イメージ>
・寒中コンクリートの温度計測の省力化
・養生状態の最適化
・発熱・冷却過程のモニタリング
・表面付近と内部の温度差のモニタリングによる温度応力の推定/ひび割れ係数の推定による
 温度ひび割れの防止
・遠隔監視によるコンクリートの現場品質管理体制の改善
・型枠除去時期の決定(積算温度によるコンクリート強度の推定)
・コンクリート配合の最適化や圧縮強度の推定による改善

システムの特徴:

即計測・Webシステムで確認可能

    • 付属のWebシステムで圧力・温度などがすぐに確認でき、しきい値(絶対値・積算値)を設定し、メールまたは電話による通知を行うことができます
    • 時刻・IDの記入されたCSVファイルにデータをダウンロードし、報告に利用可能
    • 複数のセンシングデータを画面上で確認可能

    残置物ゼロ・非破壊・非侵襲での温度計測
    (オプション:相対湿度も計測・出力可能。圧力・静電容量バージョンは今後リリースの予定です)

    • コンクリート型枠内でのセンシングにも関わらず埋め殺さずに計測できます
    • 脱型時に“ピーコン回し”により取り外すことができます
    • 無線通信なので配線なしで使える
    • 繰り返し使用できます(メンテナンスのため取り出し後一度ご返送いただき再送いたします)
    • 温度センサはネジ穴側にあり、必要な場合には温度センサと配線を2mまで伸ばせます
      (その場合には温度センサと配線はコンクリート内に残置されます)

    データ連携が可能

    • インターネットを介したデータ連携により、アプリケーションの機能追加が可能です
    • 地図空間上に配置したり、外部システムとデータを共有することができます

    ※現在NETIS登録手続き中で、技術提案や創意工夫にもご活用いただけます。

    PコンPalette(システムイメージ)

    PコンPalette(取り付けイメージ)

    仕様・精度

    温度測定範囲 -20°C~100°C
    湿度測定範囲:0~99%RH(オプション)
    最大稼働条件:-40°C~125°C

    ・特許申請済み(特願2023-013723)
    ・NETIS登録申請中
    詳細はMomoまでお問合せください。

    従来の管理手法との比較

    <従来管理手法の場合>
    ・温湿度センサをコンクリート内部に埋め込み、外部にデータ表示機の設置が必要
    ・管理者が現場に出向いて記録し、データをPCに入力し温度管理を行う

    <埋め込み型センサの場合>
    ・温度センサを鉄筋等へとり付ける必要があり、構造物内に残置物が残る
    ・近く(Bluetooth圏)でスマホで受信する必要がある

    などの制限がある場合も…しかし…
    <PコンPaletteの場合>
    ・普段お使いのPコンの代わりに本製品を同様に取り付けるだけ
    ・近くにWi-Fiルーターを設置する(回線セットアップ済みのものをセットにてご提供。
    100V電源もしくはモバイルバッテリが必要)だけで遠隔地のPC・タブレット・スマホ等からデータの閲覧が可能

    資料引用:Momo

    おわりに

    一見すると…こたつのネジかな…?と思うほどの「PコンPalette」。

    しかし、コンクリートの養生として内部に仕込むことで、この小さなPコンのセンサから、さまざまなデータを手元やオフェス上で管理できます。

    寒中コンクリートの管理では、温度計測の自動化や養生状態の最適化を可能にし、同時に、発熱・冷却過程をモニタリングし、表面と内部の温度差から温度応力を推定し、ひび割れ係数によってひび割れを予防します。さらに遠隔監視ができるので、コンクリートの品質管理を向上させ、型枠の撤去時期を適切に決定できます。送られて来るデータ状況からコンクリート配合の最適化や圧縮強度の推定を通じて品質を改善できます。

    小さく頼もしい施工管理センサーというところでしょう。


    参考・関連情報・お問い合わせなど

    □株式会社Momo
    回路設計・通信・データベース・解析・可視化・UIまでを一気通貫で実現する
    Palette IoTを擁し、IoTサービスの社会実装を行っており、農業・建設・公共・工場など
    幅広い分野での実績がある。
    https://momo-ltd.com/

    リリースニュース:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000027.000045691.html

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