仮想空間で複数人での災害体験を可能にするメタバースシステムを大成建設が開発

sugitec

概要

大成建設株式会社(以下、大成建設)が、複数人がメタバース空間で災害体験ができるメタバースシステム「T-Meta JINRYU」を開発した。災害対策だけでなく平時の動線計画の検討にも活用できるとのこと。

災害時状況を再現し災害対策を検証

大成建設は、災害時の施設内状況をリアルに再現した3D仮想空間で、複数人が同時に参加し避難行動などを体験できる災害体験メタバースシステムの「T-Meta JINRYU」を開発しました。このシステムは、災害時の状況を再現し、最適な避難計画や災害対策を検証するだけでなく、平時の人流を考慮した施設計画の検討にも役立つとのこと。

災害時の施設内の状況を可視化し、臨場感のある体験が可能なこの「T-Meta JINRYU」は、VRデバイスを介してメタバース空間を表示し、避難行動や煙の拡散などのシミュレーション結果に基づく避難計画を立案できます。

出典:大成建設「複数人が同時に災害体験可能なメタバースシステム「T-Meta JINRYU」を開発。
URL:https://www.taisei.co.jp/about_us/wn/2024/240205_9870.html
出典:大成建設「複数人が同時に災害体験可能なメタバースシステム「T-Meta JINRYU」を開発。
URL:https://www.taisei.co.jp/about_us/wn/2024/240205_9870.html

近年、VRで災害体験ができるシステムが防災訓練などに活用される事例が増加していますが、災害体験できるのは、VRデバイスを着けている人のみになり、複数人とコミュニケーションを取りながらの災害時の想定に近い状況の再現が難しいという点が課題点でした。

しかし、この度開発された「T-Meta JINRYU」では、複数人が同時に参加し、会話をしながら災害時の行動を体験できるため、実践的な防災訓練にも利用可能となっています。

さらに、車椅子利用者や介助者の視点からも避難状況を体験できるため、施設内の多様な利用者に対応した避難計画を検討することができます。また、人流シミュレーションとの連携により、平時における動線計画の検討にも活用可能とのこと。

大成建設では今後、防災・減災対策や施設の活性化に活用していく予定とのことで、多様な解析結果と連携させたメタバース空間を構築・活用し、安全性と快適性に優れた空間づくりを進めていくとしています。

参考・関連情報・お問い合わせなど

□大成建設株式会社:https://www.taisei.co.jp/
 リリース記事:https://www.taisei.co.jp/about_us/wn/2024/240205_9870.html

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