コンステック リムテクト工法の新仕様「飛び火対応仕様」を開発。

sugitec

株式会社コンステック(以下、コンステック)は、劣化が進んだスレートや金属屋根向けの樹脂吹付による改修工法「リムテクト工法」において、建築基準法に基づく構造方法等の認定(大臣認定)取得を目標とした「飛び火対応仕様」を新たに開発提供を開始というリリースニュースをおとどけします。

リムテクト工法の新仕様「飛び火対応仕様」

近年、工場、倉庫、事業所、共同住宅などの既存建築物においては、老朽化した屋根の改修需要が高まる一方で、改修工事には短工期化、省力化、既存利用による廃材削減、安全性向上など、多面的な性能が求められています。
特に屋根改修においては、防水性能や耐久性だけでなく、建築物の用途や立地条件に応じて防火性への配慮が重要となる場面もあります。

このたび開発した「飛び火対応仕様」では、既存屋根を活かしたまま樹脂を吹付けることによって
シームレスな層形成により、高い防水性を確保するとともに、複雑な形状の屋根や広面積の屋根にも対応しやすく、既存屋根の状況に応じた柔軟な改修計画が可能というリムテクト工法の特長を生かしながら材料構成を見直すことで、防火性を大幅に向上させました。

【工法概要】

飛び火対応仕様は、建築基準法に基づく構造方法等の認定におけるDR区分〔防火地域又は準防火地域における屋根〕の試験を実施した仕様であり、防火性の向上を図ったものです。

標準仕様に防火層を追加することで、防火・準防火性能が求められる建物において、延焼防止への安心感と改修計画の立てやすさに配慮した仕様です。
なお、スレート下地、金属下地のいずれについても、所定の性能を満たすことを性能評価試験により確認しています。

また、防火層に用いる新開発の「C4モルタル」は、当社従来製品比でCO2排出量を約42%削減しており、環境負荷低減にも貢献します。

図1 リムテクト工法_飛び火対応仕様構成図

【性能確認試験】

一般財団法人日本建築総合試験所にて屋根飛火性能評価に係る試験を実施しております。
スレート下地と金属屋根下地の場合の2パターンで試験を実施した結果、いずれも以下の合格基準を満たしました。

1.試験体の燃焼による火炎の先端が、試験体の風上側底辺および風下側端部ならびに左右両端部に達しないこと

  結果:火炎が端部へ到達する前に自然鎮火しました。

2.試験中に、燃え抜けが観察されないこと

  結果:燃え抜けは認められませんでした。

3.試験体に10mm×10mmを超える貫通孔が観察されないこと

  結果:貫通孔は発生しませんでした。

現在、国土交通省へ建築基準法に基づく構造方法等の認定(大臣認定)を申請中。

写真1 飛び火認定試験状況(スレート下地の場合)

※現在、国土交通省へ建築基準法に基づく構造方法等の認定(大臣認定)を申請中

【関連技術】

・スレート・金属屋根向けの樹脂吹付による改修「リムテクト工法」

コンステックHP:https://www.constec.co.jp/technology/10911

資料引用:コンステック

おわりに

近年、日本の夏は「命に関わる猛暑」が当たり前になり、長期間にわたる極度の高温と乾燥が、建物の火災リスクをひそかに押し上げています。
カラカラに乾ききった屋根や外壁は、ひとたび火が出れば一気に燃え広がり、周囲を巻き込む大規模な延焼を引き起こしかねません。
こうした気候変動の時代において、建物の「保全(メンテナンス)」と「防火対策」を切り離して考えるのは、もはやリスクでしかないと言えます。

これからの建物維持管理に求められるのは、「傷んだから直す」という守りの姿勢から、
「次の10年、20年の過酷な気候に耐えるスペックへアップデートする」という攻めの姿勢へのシフトです。雨漏りを防ぐための防水改修を行うタイミングは、同時に、最新の技術を用いた防火・遮熱性能を組み込む最大のチャンスでもあります。
足場を組むコストや工期を一度にまとめられるため、長期的なライフサイクルコストの観点からもこれが最も賢い選択です。

さらに、建物の防火性を高めることは、大切な資産や従業員の命を守るだけでなく、地域全体への飛び火や延焼を防ぐという強力な「社会貢献」にも繋がります。
企業の社会的責任(ESG)や事業継続計画(BCP)の観点からも、防災への投資は今後さらに重要視されていくでしょう。

地球温暖化による環境変化の手は緩みません。
だからこそ私たちは、法律の基準をクリアするだけで満足せず、未来の気候リスクを先回りした建物の長寿命化と防災化を、セットで力強く進めていく必要があります。
建物の次の修繕計画、単なる「補修」で終わらせず、過酷な地球環境の中を耐え抜く「建物」へと進化させてみませんか。


【リリースニュース配信元】
□株式会社コンステック 
ソリューション本部工法材料技術部
リリースニュース:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000026.000140724.html

コンステックは1969年(昭和44年)の創業以来長年にわたり、鉄骨・コンクリート建造物の調査・診断から補修・補強工事までを一貫して手がけ、既存建築物の長寿命化分野におけるリーディングカンパニーとして成長を遂げてまいりました。
全社員がプロフェッショナルの技術者としての誇りと責任を持ち、社会のニーズに対応した価値ある独自の技術開発を推し進め、安全・安心で持続可能な社会環境の提供に努力してまいります。

事業内容
鉄筋コンクリート及び鉄骨建築物の調査・診断 鉄筋コンクリート及び鉄骨建築物の補修・改修補強工事 鉄筋コンクリート及び鉄骨建築物の耐震診断・耐震補強工事 土木構造物の調査・診断 土木構造物の補修・補強工事 アスベスト処理及びダイオキシン除去工事 歴史的構造物の補修・補強工事 その他関連するコンサルタント業務及び工事

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