HoloLensによるドローンのナビゲーションシステム

sugitec

こんにちは。今週はドローンの話題が続きます。現在のドローン市場はスマホの黎明期に似ていると言われていますが、日々新しい技術が出てくるのは当然の流れです。

色々な業界、業務で活用がされ始めているドローンですが、今後将来的にどこまで広まってくるか、使い方はどこまで多様化するか楽しみではあります。

HoloLensでドローンを遠隔ナビゲートできるシステム

ドローンは通常、専用のコントローラーによる操作か、一歩進んだ所では操作系統は全て完全にシステム化し、自律飛行をおこなわせるかの2パターンがあります。

今回ご紹介するのは、お馴染みのMicrosoftのMRデバイス「HoloLens」を活用したドローンのコントロールシステムです。システムの開発は「株式会社ホロラボ」「株式会社Liberaeare(リベラウェア)」の共同開発。


出典:PRTIMES

なんでドローンの操作にわざわざ頭に被るHoloLensでやるの?というところですが、HoloLensの良さはその操作部分。HoloLens自体は頭に装着するWindows PCと言って差し支えないですが、マウスやキーボードは当然使いません。

基本操作はジェスチャーと音声認識。画面すら持つ必要がないので、両手がフリーの状態になります。現場などで多く採用されているのも、その使いやすさもあると思われます。

その音声とジェスチャーを使った操作システムが今回発表されたものです。

ジェスチャー以外にもSLAMを搭載

このシステムを開発したLiberawareという企業では産業用のドローン開発などをおこなっており、その中でもドローン自身の位置を推定する「SLAM機能」を搭載したドローン開発が話題になっています。

以前ブログでもご紹介した「地下の狭小空間を自律飛行で調査できるドローン」で使用されていたのはこのLiberaware社のSLAM機能搭載ドローンによるものです。

通常のドローンはGPS電波がないと自分の位置を推定できないですが、「SLAM機能」があればそれが可能となります。

SLAMとは?

Simultaneous Localization and Mappingの略で、カメラの画像を基に周囲の3次元マップを作成し、リアルタイムで自身の位置を特定します。これがあることで、GPSの届かない屋内や地下などでも安全に飛行できるので、狭所などのインフラ点検での活用が期待されている技術です。

HoloLensを装着し、音声認識やジェスチャー認識で指示を与えることで遠隔操縦が可能となります。※下の動画は操作の様子

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HoloLensもSLAM機能を持っているので空間の共有ができ、お互いの機能を補完し合うことが可能になるとのこと。

まとめ

ドローンの操作インターフェイスを音声認識やジェスチャーにすることで、何がどこまで便利になるかは未知数ですが、デバイスの新たな機能を用い、新しいユーザーインターフェイスを創出するというのは大事なことだと思います。

ちなみにこの技術は「マイクロソフトイノベーションアワード2018」のファイナリストに選出されており、注目度は高いです。

今まで以上に技術の発達が早い昨今では、何が一番良いかの最適解はまだ分かりません。ひょっとしたらこの音声認識やジェスチャー操作が将来のドローン操作のスタンダードになっているかも知れません。

既存のインターフェイスに囚われる必要はないでしょう。

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