ドローン計測サービスの「くみき」が新機能プランを提供開始

sugitec

こんにちは。リモートセンシングサービスの企画・開発・販売を行う「株式会社スカイマティクス」が提供している、ドローン計測サービスの「くみき」。こちらは高精度な測量を実現するもので、別プランの「くみきマーカー」を使用することで汎用ドローンで±10cm以内という精度を実現します。

以前にも何度かブログで紹介したことがありますが、この度この「くみき」がまた新たな機能を実装し提供を開始したとのこと。

撮影時期が異なるドローン画像の位置合わせ機能

同社は7月1日より「くみき」の新プランとして異なる時期に撮影されたドローン画像の比較に便利な「位置合わせ」機能付きプランの提供を開始しました。

ドローンで撮影された画像の位置精度は衛星測位システムの位置精度に依存するために、同じ場所を撮影しても画像ごとに位置の誤差が生じてしまい、異なる時期に撮影された画像の比較を正確に行うことが困難です。

これを解決するために、一般的には対空標識(GCP)と呼ばれる基準点を設置し、基準点にもとづき画像同士の位置を合わせるという作業が活用されていますが、GCPの設置や補正作業に労力・費用が発生してしまうという課題があります。

新機能「位置合わせ」

この度実装された新機能「位置合わせ」によって、撮影現場にGCPを設置することなく、ユーザーが「くみき」上で異なる時期に撮影された画像より生成されたオルソ画像・点群データ・DSMデータを自動的に位置補正。

変化の確認や差分の計算をより簡単に正確に行うことが可能となります。これにより、ドローンを始めたばかりのユーザーでも専門知識不要で労力を要することなく、画像の比較を正確に行えるようになるとのこと。

また、同時リリースされた「断面比較機能」を利用することで、断面の比較も簡単に正確に行うことが可能となります。

例えば土木現場での進捗管理においては、盛土の体積を測りたい場合は、作業前後にドローンでの撮影を行い「くみき」上で自動処理するだけで、2つの点群データが自動的に「位置合わせ」され、盛土の体積を簡単に算出すると共に、断面比較等により画面上で変化をわかりやすく確認ができます。

災害時には、災害前後の画像の位置合わせを自動的に行い、被災状況を正確に把握することが可能です。

位置合わせ機能の効果

従来の位置合わせ無しの場合:撮影時のGPSの誤差により標高が大きくズレている。

新機能の位置合わせ機能利用の場合:標高のズレが解消される。

新機能プラン概要


出典:PRTIMES

まとめ

同社ではドローンの機動力を生かし、多数の時期に撮影された画像をさらに有効活用するためのこの新機能により、ドローンの利活用促進に貢献していくとのこと。

いつの時期に撮影を行った画像であっても自動的に位置合わせができるというのはかなり便利です。専門知識がないユーザーでも誰にでも簡単で正確なアウトプットができるというのは、優れたシステムに求められる条件のひとつですね。

ドローン撮影の前後で状況が変化するような業務においては、非常に有効なシステムになっているかと思います。

参考記事:PRTIMES「株式会社スカイマティクス ドローン計測サービス「くみき」 多時期比較に便利な位置合わせ機能付プランを提供開始」

 
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