スマートグラスによるフィールドメンテナンス業務の改善

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記事のポイント

・株式会社オプティム(以下、オプティム)の遠隔作業支援サービス「Optimal Second Sight」が、米ワシントン州バンクーバーのRealWear,Inc.(以下、RealWear)の産業用スマートグラスの「RealWear HMT-1」「RealWear HMT-1Z1」に対応したことを発表した。

・Optimal Second Sightは、マルチデバイス、マルチOS対応の遠隔作業支援サービスで、現場の映像を遠隔地へ共有することで現場状況をリアルタイムに確認することができるシステムとなり、今回このシステムがRealWear社のスマートグラスに対応した。

遠隔作業支援サービス「Optimal Second Sight」がRealWearの産業用スマートグラスに対応

オプティムは、同社の遠隔作業支援サービス「Optimal Second Sight」が、RealWearの産業用スマートグラス「RealWear HMT-1、HTT-1Z1」に対応したことを発表した。

Optimal Sightは、マルチデバイス、マルチOS対応の遠隔作業支援サービスだ。現場で作業する作業員が見ている映像を、遠隔地にいる指示者に共有することで、現場の状況をリアルタイムに確認することができるシステムとなっている。


出典:オプティム

RealWear HMT-1は、販売を開始してから1年半で2万台以上を出荷している産業現場向けのハンズフリーウェアラブルコンピュータで、Andoroidタブレットクラスの性能を誇っている。産業現場用に開発がされており、95dBの騒音下でも音声操作や明るい日差しの下での閲覧、標準的なヘルメットや安全帽、安全メガネなどとも問題なく組み合わせて装着ができる設計となっている。

もうひとつのRealWear HMT-1Z1は、HMT-1をベースに、日本のTIIS(公益社団法人 産業安全技術協会)Zone1(※1)防爆認証済(海外のATEX※2 Zone1およびCSA C1/D1※3認定)の非常に堅牢なヘッドマウントデバイスとなっている。

[aside type=”boader”] ※1 Zone1:爆発事故が起こりうる可能性のある「危険場所」の分類の内、ガス、蒸気又はミスト状の可燃性物質と、空気との混合物質で構成される可爆環境が、通常運転中に時々生成する可能性がある区域。
※2 ATEX:EU(欧州連合)が爆発性雰囲気内に設置される電気機器に必要な保護レベルの確立を目的に策定する認証規格。
※3 CSA C1/D1:カナダ規格協会(Canadian Standards Association)が策定する認証規格。[/aside]


出典:オプティム

これらシステムとデバイスが連携したことにより、高い実用性と耐久性が求められる産業現場の最前線でも、スピーディで的確な支援が可能となり、さらにOptimal Second Sightを活用できるシーンが広がることとなる。

RealWearの特長

湿度が高く、なおかつ高温で危険な環境や、騒音が大きい環境下でも使用可能。非常に堅牢なヘッドマウントデバイスで、自由に安全ヘルメットや安全帽に装着が可能。また、保護メガネや視力矯正メガネと一緒に使用可能であり、高解像度のマイクロディスプレイは7インチタブレットを30cmほど話した距離で見た時と同等の画面の大きさで、視線のすぐ下に表示され、画面を見なくてもいい時はディスプレイを視線外に動かすことが可能なので、作業者の安全性が下がらない。

さらにRealWearのソリューションパートナーが提供しているウェブ会議やワークフロー、中央制御システムと連携でき、それぞれ安全にハンズフリーの音声制御で操作が可能だ。指でのスクロールやスワイプ、タップは不要で、音声のみで操作ができるようになっている。

オプティムのOptimal Second Sightとは

スマートグラス、スマートフォン、タブレットのカメラを用いて環境の映像を共有し、赤ペン機能や指差し機能を用いた画像上への作業指示を行うことで、遠隔地での作業をサポートする遠隔作業支援サービス。


出典:オプティム

主な特長は、スマートグラスやスマートフォン、タブレットなどで、現場作業者の見ている映像をリアルタイムに指示者に共有できることで、リアルタイムに現場状況を確認、把握でき、スピーディーな作業支援が可能だ。

またサポート中でも作業者に対し、図面やマニュアルなどの資料やURLを送ることができる。言葉では伝えにくい内容や、映像共有だけでは説明出来ない作業でも、お互いが資料を確認しながら作業ができ、指示者と作業者間での認識のズレを防止できる。

サポートの指示機能としては、赤ペンや指差し、作業指示メッセージなど、オプティムの基本特許技術を活用した指示が可能で、指示者側が現場からの映像と通話音声をMPEG4形式の動画として保存できる録画機能も備えている。

RealWear Japan合同会社の代表執行役社長 伊藤 信氏は、今後、両社の強みを生かしたこのソリューションを、産業界の現場作業者に対し提供し、安全かつ効率的な業務を遂行できるよう支援していきたいと述べている。


□株式会社オプティム
遠隔作業支援サービス「Optimal Second Sight」、RealWearの産業用スマートグラスに対応
リリース記事:https://www.optim.co.jp/newsdetail/20210909-pressrelease-01

RealWear Webサイト
https://www.realwear.jp/

Optimal Second Sight サービスページ
https://www.optim.co.jp/remote/secondsight/

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