ツール・ド・九州2023in唐津
大東建託WinmaX DLスイフトの兼松由奈/槻島もも組 JN-4クラス8位完走

sugitec

概要

2023年シーズン全日本ラリー選手権第3戦「ツール・ド・九州2023 in 唐津」が、4月14日(金)~16日(日)に開催され、トップカテゴリーのJN-1クラスは、シュコダ・ファビアR5をドライブしたヘイキ・コバライネン/北川紗衣が悪天候を制し、勝利を飾った。2位にはGR YARIS Rally2の勝田範彦/木村裕介、3位にAhead プジョーの新井大輝/金岡基成が入っている。
JN-4クラスに参戦している大東建託WinmaX DLスイフトの兼松由奈/槻島ももは、8位で完走。総合順位33位/56台という結果で幕を閉じた。

全日本ラリー第3戦 ツール・ド・九州 in 唐津

アニメの舞台や唐津湾、玄界灘などの観光名所も多く美しい街で開催された本イベントは、第2戦新城ラリーに続きTOYOTA GAZOO RACING WRT のヤリ- マティ・ラトバラ代表が来場し、デモランやトークショーなどを実施しました。
会場では飲食ブースやTOYOTA、KYB などのメーカーブースが並び、福岡をはじめとした九州の方々や、本州のラリーファンの方も多く来場がありました。

大東建託 WinmaX DL スイフトの兼松由奈/槻島もも組

大東建託 WinmaX DL スイフトの兼松由奈(左)/槻島もも(右)組

LEG1(1日目)

SANPOU 11.85KM:唐津名物のロングステージ。細かいコーナーが連続する。
UCHIURA 4.74KM:川沿いからスタートする、苔の生えたハイスピードな林道。
HACHIMAN 5.67KM:比較的きれいな路面の林道、雨が降ると川ができやすい。

土曜日の天気予報はAM 小雨、PM 曇りで、前日の雨で路面は濡れており、朝はサービスパークもSS コースも霧雨が降っていたため、タイヤはレインタイヤの201R を選択。

前半のループは霧雨と霧のなか、運転やタイヤのグリップを確かめながら走行しました。
SS1 SANPOU を走り想像していたよりもグリップが高いと感じましたが、
その後、SS2 UCHIURA、SS3 HACHIMAN の路面はSS1 SANPOU に比べて滑りやすく、ステージごとの路面に合わせて走らせ方を変える必要がありました。

SS3 ではハイスピードの区間で濃い霧があり、かなりペースを落としてしまいました。
午後は上がる予報の雨が上がらず、タイヤはレインタイヤ201R のまま後半のループへ。朝よりも雨が降っており小雨でやむ気配はなく、天気予報は外れたようでした。

後半3 ステージはどこも霧が濃くなってきてペースアップはできませんでした。他の選手も滑る路面やタイヤ選択でタイムがばらついていた印象でした。

LEG2(2日目)

BIZAN 6.16KM:アップダウンのある林道
SANPOU REVERSE 11.96KM:LEG1 で走行したSANPOU の逆走ステージ
BOAT RACE 0.41KM:「ボートレースからつ」内に特設されたショートステージ

天気予報はAM 曇りPM 雨というものと、1 日中曇りというものがあり、天気の予想ができない中でのLEG2 スタートとなりました。

雨は明け方にあがり、朝のサービスパークは少し太陽が覗くような状況ですが、コースは木々が生い茂っているため路面は乾いていないだろう、という判断でレインタイヤの201R を選択。雨は降っていないものの、LEG1 でも走行したSANPOU の逆走では路面は昨日よりも滑りやすくなっていました。

レインタイヤを選んだことが良かったようで、日曜日1本目のSS7 ではクラス3 番手タイム。
その後のギャラリーステージSS9 ではクラス2 番手タイムも出て、上の順位の選手とのタイム差が約2 秒程度になりました。昼のサービスでも雨は降らず、路面は乾きつつあるような状況でした。

この後雨が降るか予想できませんでしたが、少しでも降ればレインタイヤで走れると考え、前後ローテーションだけしてレインタイヤで後半ループへ。

午前ループ終了時点では8 位でしたが6 位まで2 秒程度だったので、午後は筒井/ 古川組、東/ 藤澤組から離れないようにペースを維持して順位アップを狙いました。

しかし、雨は降らず、路面は全体的に乾いていて部分的に濡れている状況となり、レインタイヤでは不利なコンディションに。スペアにドライタイヤ2 本を積んできた選手は、SS 直前にフロントタイヤをドライタイヤに交換するような路面状況でした。

私はスペア1 本のみだったのでレインのまま走行。ドライタイヤを選択していた選手に大きく離され、8 位のままフィニッシュとなりました。
最終SS ではレインタイヤを選択していた中では恐らくトップタイムで、JN4 クラスで戦える手ごたえを感じることができました。

第4戦 久万高原ラリーに向けて

今回のラリーで周りの選手とのギャップや自分の位置が把握できたため、次戦では上位入賞を目指します。今回はレインタイヤのみを使用したため、4月に新しく発売したドライタイヤを次戦で使用できるのが非常に楽しみです。

また、ペースノートの精度にはまだまだ問題があり、今回、同じコースの同じあたりでコドラがノートロスト(読んでいる場所と走っている場所が合わなくなる)してしまったため、ノートの作り方に問題があるようでした。

霧などの有視界走行ができなくなる場面でペースが落ちてしまったこともペースノートの問題で、全体のペースを安定させるためにはペースノートのレベルアップは必須課題です。
車両の初戦ということで、車両も少しですが改善の必要な部分がありました。
次戦までのインターバルが非常に短いですが、車両も微調整を行います。
今後とも応援よろしくお願いいたします!

2023年5月5日(金)~5月7日(日)
2023年JAF全日本ラリー選手権 第4戦 久万高原ラリー

次節、100kmを超えるロングステージが待ち受ける!!

グラベルラリーとターマックラリーを交互に開催してきた久万高原ラリー。
2019年以降はターマックラリーとして開催。
今年も名所だった四国カルスト台地の北部にある大川嶺を駆け抜けるステージは道路崩落ために使用されませんが、20kmを超える深い森の中を駆け抜ける美川ステージは健在です。
WRCを彷彿させるロングステージで天気予報はやや雨の予報ですが、自然を舞台とした鋼のドラマが開幕します。

道路崩落の影響を受け、ギャラリーステージは用意されない予定ですが、5月6日(土)には久万高原町役場前でセレモニアルスタートが行われる予定です。

ヘッドクオーターやサービスパークが集約されるハイランドパークみかわ(旧名称・美川スポーツランド)までは、クルマの場合、松山自動車道の松山ICから国道33号線を使い、約90分。
JR松山駅からは距離もあるのでレンタカー利用がおすすめです。なお、道中ではラリーカーとすれ違う可能性があるため、十分な注意が必要です。

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