伊藤忠テクノソリューションズ
土木・建築及び不動産業界向け「Box」と連携した3Dモデルビューア提供。

sugitec

概要

伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(以下、CTC)は、コンテンツクラウド「Box」に保存した3DデータファイルをWebブラウザ上で3Dモデルとして表示するクラウドサービス「ILSIM Viewer on Box(アイエルシム・ビューア・オン・ボックス)」の提供を7月5日より開始。専用ソフトを使わずに、3Dモデルの閲覧や複数のファイルを重ね合わせた統合表示ができるため、多くの企業や部門が関わる建設事業での効率的な情報共有が可能にしたクラウドサービスをピックアップします。

専用ソフトを使わずWebブラウザで3Dデータを表示

ILSIM Viewer on Box
3Dモデルを共有する必要性は、現代のビジネスにおいてますます重要になっています。 企業内での情報共有や部門間のデザイン共有、現場での施工管理や生産効率改善、現場作業状況を設計にタイムリーに反映等、様々なシーンで3Dモデルの有効活用が求められています。しかし、これまでの多くの場合は、設計部隊や専門知識・ソフトツールを熟...

近年、土木・建築、不動産分野では、ICTを活用した生産性向上や働き方改善を図る取り組み
「i-Construction(アイ・コンストラクション)※1」が進められています。
複数の事業者が関わる建設事業では、情報共有や設計、施工の進捗管理をスムーズに行うための手段として3Dモデルの活用に注目が集まっていますが、多くの場合、閲覧には専用ツールが必要とされます。

ILSIM Viewer on Boxは、Boxに保存しているCADモデルや3Dデータファイルを、Webブラウザ上で3Dモデルとして表示するクラウドサービスです。
専用ソフトを使わずに3Dモデルの閲覧ができるため、設計、営業、現場などの部門や閲覧する場所に限定されずに設計情報や工事の進捗を確認できます。
複数のフォルダに分かれて保存されているパーツごとのファイルでも一覧から選択するだけで、3Dモデルを重ね合わせた統合表示も可能です。
既に利用しているBoxのフォルダ構成や設定、ログイン情報が使用でき、データの再登録やアクセス権限の再設定などをせずに利用を開始できます。

施工段階で発生する検査記録や構造物の諸元などの属性情報も3Dモデルに付与できるため、複数の事業者が関わる建設事業でのスムーズな情報共有を可能にします。

CTCは、長年の土木・建築分野での情報化施工につながるソリューション提供の実績をベースに、i-Constructionが策定された当初から3次元モデルを活用した情報共有サービスを提供しており、2022年3月には、施工前の測量や設計から、施工、施工後の維持管理まで含めた一連の建設プロセスで生じる様々な情報を可視化して共有する情報プラットフォーム「ILSIM(アイエルシム、Information Linked SIMulation)」を開発しました。
ILSIM Viewer on Boxは、3Dモデルの閲覧に特化した、ILSIMの追加機能で、Boxを活用したSIビジネスの知見に基づき開発しました。

今後CTCは、ドローンや各種センサーで取得した点群データ※2の重ね合わせ表示などの機能拡充を視野に入れILSIMの機能を拡充し、更なるi-Constructionの普及に貢献していきます。

ILSIM Viewer on Boxのイメージ

※1 i-Construction(アイ・コンストラクション):国土交通省では、2016年から「ICTの全面的な活用(ICT土工)」などの施策を建設現場に導入することによって、建設生産システム全体の生産性向上を図り、魅力ある建設現場の実現に取り組んでいます。

※2 点群データ:無数の点で構成されたデータを指します。空間座標と色の情報を有しており、ドローンや3Dレーザースキャナーなどからデータを取得できます。物体の表面の細かな形状も記録できるため、地形測量やデジタルアーカイブなどで採用されています。

今回のプレスリリースにあたり以下のコメントをいただいています。

Boxと連携した建築土木・不動産業界向けの3Dモデルビューア「ILSIM Viewer on Box」提供開始の発表を歓迎いたします。
国内では、BIM/CIM原則適用の流れから、データ活用・共有による受発注者の業務効率の改善や、生産性向上、働き方改革、経営環境の改善が非常に重要な課題と認識しています。クラウドストレージを有効活用し、3Dモデルを通じたCADデータの統合表示、属性管理、データ共有がPC・タブレット端末でいつでもどこでもアクセス可能となる、「ILSIM Viewer on Box」が同分野をリードすることを期待しています。今後もクラウド活用をさらに推進させ、両社での協業を進めてまいりたいと思います。
株式会社 Box Japan 代表取締役社長 古市 克典

資料引用:CTC

おわりに

Windowsに標準インストールされている「3Dビューアー」も使い方によっては、視認性を高めることができます。ビューアー用に軽い「GLB」形式にして閲覧用リストにするという方法です。
これはあくまでも、ライター個人のデータ整理と確認方法としての工夫案ですよ。

それにしても、BOX内にある3Dデータを専用ソフトなしに形式とわず、表示確認できるのは、それぞれの部署での情報共有を加速させそうなリリースニュースでした。


参考・関連情報・お問い合わせなど

□伊藤忠テクノソリューションズ株式会社
リリースニュース:https://www.ctc-g.co.jp/company/release/20230705-01602.html
広報部
E-mail:press@ctc-g.co.jp

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