ドローン技術で持続可能な社会を実現するエバーブルーテクノロジーズ株式会社(本社:東京都調布市、代表取締役:野間恒毅、以下 エバーブルーテクノロジーズ)が開発・製造する小型・無人除雪機「除雪ドローン®」にプロ仕様に機能強化した新製品「除雪ドローン® PRO(SRD-F11N)」を発表というリリースニュースをおとどけします。
「除雪ドローン®PRO」
プロフェッショナル向け機能を強化し、今冬よりレンタル提供開始。
本製品は、建設機械等のレンタル大手・西尾レントオール株式会社向けに開発されたモデルで、安全性、運用性、汎用性の向上を図っています。

除雪ドローン® PRO(SRD-F11N) image
「スコップ」から「遠隔操作」に。除雪の新たな選択肢に
近年、豪雪地帯を中心に「高齢化による除雪作業の担い手不足」「作業時の転倒・事故リスク」「人手を割けないインフラ現場の除雪対応」「過酷な労働負担の軽減」など、雪害による社会課題が顕在化しています。
エバーブルーテクノロジーズが展開する「除雪ドローン®」SRD-F11RCは、こうした課題の解決を目指して開発された遠隔操作型小型無人除雪機です。発売以来、北海道、東北、北陸各地で導入実績があります。
新モデル「除雪ドローン® PRO」は、ユーザーからのフィードバックをもとに、安全性向上、連続稼働や重量物搬送などの法人利用シーンに適した機能を強化。
建設・インフラ・イベント等の多様なレンタルネットワークを持つ同社の流通網を通じて、全国への迅速な展開が可能です。
主な新機能
バッテリー交換対応
予備バッテリーの事前準備により、電池切れ時も即座に交換・作業の継続ができ、長時間運用が可能になります。
非常停止ボタン・ブレーキ装備
4つのモーターそれぞれにブレーキを装備。傾斜地(最大30度)でも確実に停止し、安全性を大幅に向上しました。
前後分割式荷台を装備
前後分割式の荷台を装備しており、合計100kgまでの重量物運搬が可能。予備バッテリーや資材の積載に活用できます。
牽引オプション&急速充電器
1800kgの車両も牽引可能なフック用メンバーの追加装備が可能になりました。また、3倍速で充電できる10A急速充電器も選択可能です。
多様な法人ニーズへの対応を想定
除雪ドローン® PROは以下のような場面での利用が想定されます。
狭い通路や敷地での除雪
小型・軽量ボディとスキッドステア方式により、歩道やエントランスなど大型除雪機が入りにくい場所でも作業可能。非常停止ボタンを装備し非常停止できるほか、可動ブレード式のため万が一衝突した場合でも人や構造物に危害を加えにくい設計です。
夜間・早朝の建設・インフラ現場
早朝深夜の稼働でもモーター駆動のため静かで近隣のご迷惑になりません。バッテリー交換可能のため、長時間に及ぶ除雪作業も継続可能です。
自治体・企業の補助的除雪
降雪初期や軽積雪時の一次対応として活用することで、従来の大型除雪機との役割分担を可能にします。
除雪以外の牽引、運搬作業にも活用可能
冬シーズンだけではなく、通年通してご利用可能です。
法人現場では「安全性」「運用性」「汎用性」が求められます。本モデルはそれらの要件をすべて満たし、より実用性の高い小型建機ソリューションとして期待されています。
除雪ドローン® PRO:SRD-F11N 主な仕様
※製品は形状、仕様が予告なく変更になることがあります。
製品型番 | SRD-F11N |
操縦方式 | 遠隔操縦型 |
サイズ | 全長 1.1m x 全幅 0.7m x 全高 0.5m |
ホイールベース | 0.55m |
タイヤ | 4.00-7 2P.R.外径 約0.4m |
装備重量 | 約95kg |
操舵方式 | スキッドステアリング(差動式) |
最小回転半径 | 約0.6m |
最高速度 | 前進6km/h、後進6km/h(常温、平たん路) |
稼働時間 | 3時間(常温、平たん路にて前進最高速度で走行時) |
1時間あたり作業面積 | 約500㎡(零度、平たん路にて4km/hで走行時)約0.7m |
除雪幅適した雪質 | 新雪、こしまり雪 |
ブレード高 | 約0.2m |
バッテリー | 12V鉛蓄電池 x 2個 = 24V |
駆動モーター | DC24V・250W x 4個 = 1000W |
充電方式・時間 | 家庭用コンセント AC100V・6時間から10時間(常温) |
安全装置 | 安全ブレーカー、ブレーキボタン、誤操作防止回路 |
付属品 | コントローラー、充電器レンタル専用 |
展示会出展情報
以下イベントにて、実機展示デモを行います。
ご興味を持っていただける方に実際の操作性や性能をご体験いただける機会となっております。
①ハイウェイテクノフェア https://www.express-highway.or.jp/hwtf/htf2025/
会期:2025年10月16日(木)~17日(金)
会場:東京ビックサイト 東7・8ホール
ブース位置:7ホール ブースNo. E-005 西尾レントオールブース(https://www.nishio-rent.co.jp/news/?m=Detail&id=545)
②日々是新 https://www.hibikorearata-niigata.com/
会期:2025年11月13日(木)~15日(土)
会場:新潟駅南地下連絡通路(新潟市中央区笹口1丁目1番地)ほか、南口駅周辺施設
ブース位置:プラーカ地下連絡通路 ブースNo. L-2
③産業交流展2025 https://www.sangyo-koryuten.tokyo/
会期:2025年11月26日(水)~28日(金)
会場:東京ビックサイト 西展示棟
エバーブルーテクノロジーズ株式会社は、水上ドローンや除雪ドローン、小型UGV(無人地上車両)など、さまざまなロボティクスソリューションを通じて、環境負荷の低減と作業現場の安全性・効率性向上に取り組んでいます。
今後も、水上ドローンや除雪ドローンをはじめとした技術開発を通じて、社会課題の解決と現場の未来を支えるソリューションの創出を継続してまいります。
※「除雪ドローン®」はエバーブルーテクノロジーズ株式会社の登録商標です。
資料引用:エバーブルーテクノロジーズ
おわりに

機動警備ドローン(プロトタイプ)
豪雪地域では、正直なところまだまだ非力かもしれませんが、「除雪」作業を省人化するために豪雪地域の方々にとっては力強い地域の「ドローン」としての存在になりえるかもしれません。
リリースニュース記事に上記の「機動警備ドローン(プロトタイプ)」も掲載されていたので、引用します。ライターの個人的なコメントを記しますが、こちらの勇姿をみるかぎり、近年、問題化している「アーバンベアー」の対策への転用可能性を考えてみました。
機体仕様をみても速度的に考えても転用可能なのは補助的役割に限られるでしょう。
小型のため、住宅街の細い道や庭など、大型の対策車両が入れない場所でも運用できるように思えます。挙げるとすれば以下に限定されるでしょうか。
偵察・状況把握(スカウティング)
遠隔操作により、人が立ち入るのが危険な茂みや建物の陰など、クマが潜伏している可能性のある場所にカメラやセンサーを搭載して接近し、安全に状況を確認できます。静音性が高いため、クマに気づかれずに近距離まで接近できる可能性があります。
威嚇・追い払い
100kgの運搬能力を利用し、高輝度ライト、大音量の威嚇音響装置(スピーカー)、または非致死性の遠隔式催涙スプレー噴射装置などを搭載し、クマを人里から遠ざけるための初期対応に利用できるかもしれません。
このように、人を危険にさらさず、静かにクマの情報を収集したり、威嚇・追い払い用の装置を安全に展開したりするといった、限定的な補助的役割であれば、転用利用できる可能性はあるのではないかと考えてみました。みなさんはどのようにこのドローンを使われるでしょうか?
【お問い合わせ先】
□エバーブルーテクノロジーズ株式会社
リリースニュース
https://www.everblue.tech/pr-news/20251015
除雪ドローン® PRO ページ
https://www.everblue.tech/products/srd-f11n