農地の生育状況をスマホアプリ+ドローンでかんたん確認

sugitec

こんにちは。管理人のHashitecです。ドローンは様々な業界でこれまでにない効率的な作業を可能にできるソリューションですが、農業分野でもその効率化の恩恵は高く、活用が進められています。

特に農薬の散布をドローンで行うのが代表的でしょうか?従来の農薬散布ヘリコプターを使った散布で行う場合、外注費用の高さは勿論、騒音の問題などがあります。

仮に自分で無人ヘリコプターを購入するにしても、機体価格は500万以上かかったり、機体が大きく重量があるので作業時には複数人いないととても扱えない代物と聞きます。また、操縦面でも非常にデリケートで墜落の危険性は高いそうです。

その点、ドローンではプロ用の機体でも無人ヘリ程高額ではなく、購入すれば外注に頼ることなく自分のタイミングで散布作業ができます。農業の方々からすると本当に効率的でメリットの多いものなので、ドローン講習への参加などかなり積極的な動きが見られるようです。

さてそんな農業でのドローン活用ですが、スマートフォンアプリで簡単にドローンを自動操縦で飛ばし、農地の育成状況を確認できるというシステムが登場しました。

独自スマートフォンアプリで簡単自動操縦。ドコモに提供

ソフトウェア開発を手掛けるテックファーム株式会社が、ドローンで農地の生育状況を確認できるアプリとシステムを開発。

スマートフォンアプリによる自動操縦で農地を撮影し、システムで撮影した写真を解析することで農地の生育状況が確認できるというもの。


出典:テックファーム

このアプリとシステムはNTTドコモの提供するドローン農作業支援システムの一部として採用されている。病害虫の早期発見や収穫量予測の精度向上などの人手不足の解消や、畑管理の効率化などに貢献する。

開発されたアプリとシステム

アプリはドローンを自動操縦で畑の上空を飛ばし撮影を行うもので、Android版となる。システムの方は、そのAndroidアプリと連携し撮影写真を解析できるようになっている。


出典:テックファーム

ドローンを指定の場所に設置してアプリ上でボタンを押すだけで自動操縦がスタート。アプリはシンプルなデザインにすることにより操作性を高め、ドローンやスマートフォンを使い慣れない従事者でも簡単に扱えるよう工夫されている。

ドローンのスマートフォンアプリの開発は、安全な動作検証を実機で行うため専門的な知識や操縦技術を持つ人材の確保が必要であり、それはユーザー企業にとって障壁が高い。

同社では開発担当者がDJIスペシャリスト(※1)の資格を有しており、アプリ開発からドローンのオペレーションまでをワンストップで提供可能。また、同社の提供するIoTプラットフォームの「MoL(※2)」を活用することで、収集したデータを別のシステムと連携することもできる。

(※1)DJIスペシャリスト
DJI JAPANが認定をおこなうドローン操縦者向けの民間資格。正しい知識や操縦方法、飛行モラルを習得できているかを評価するものである。またこの資格で国交省への飛行許可申請の際に、操縦の知識や能力に関する確認を簡略化できる。

(※2)MoL
「Monitoring of Location」の略。ドローンの他に、温度・位置情報などを取得する環境センサーやビーコンなど、様々なデバイスに対応し、LPWAやWi-Fiなどの通信方式も利用する環境に合わせて選択できる、IoTシステムの中でも数少ない屋外で利用可能な位置管理機能が特徴。

まとめ

スマートフォンとアプリで簡単に生育状況の確認ができるというのは想像以上に便利そうですね。作業者が畑に出向いて広い土地を確認していくことを考えるとかなりの効率化ではないでしょうか。

また農作業は機械を使うにせよ自分でやるにせよ、その作業自体が重労働である場合が多く、ドローンを積極的に活用することでそこから開放されるというのも大きいです。

このように便利なアプリが開発されてくることで、ますます農業が効率化されていきそうですね。

◆記事参考:テックファーム「ドローンで農地の生育確認」

◆技術のお問い合わせ
・テックファームホールディングス株式会社
・TEL:03-5365-7888

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