施工進捗管理を支援できる施工映像共有クラウドソリューション

sugitec

こんにちは。国交省によるi-Constructionの推進により、国内においてもICT施工を可能にする建機などが多く出てきています。主に重機・建機に各種機材を取り付けることによって実現する遠隔操作などは、今後特に普及が期待される技術です。

本日は、建機での施工における安全面や、作業者と管理者の観点で施工の進捗管理を支援できる、施工映像の共有ソリューションである「Solution Linkage Work Viewer Cloud」というサービスが日立建機よりリリースされるという話題。

建機の視点から施工を録画しクラウド保存。ピンポイントで現場の状況を把握

業界ではライフサイクルコスト低減の課題に直面している昨今、日立建機では課題解決を行うICT・IoTソリューションの「Solution Linkage(ソリューションリンケージ)」を提供しており、ユーザーニーズに合わせて柔軟に対応を行ってきています。


出典:日立建機

同社の販売する新型の油圧ショベル「ZAXIS-7シリーズ」のICT油圧ショベルには、標準で搭載されている施工映像共有ソリューションの「Solution Linkage Work Viewer」という、スマートフォンと車載端末をWifi接続することで機体に搭載されているカメラでの撮影・録画ができる機能があるそうですが、この度リリースされる「Solution Linkage Work Viewer Cloud」は、その標準搭載ソリューションの機能を拡張したものとなります。


出典:日立建機

では、どういった機能面が拡張されているのかですが、標準搭載のものでは機体の近くでしか映像を確認できなかったものが、専用の通信ユニットを後付するだけで、現場から離れた事務所等からでもPCやタブレット端末で、機体のカメラからの現在と過去の映像をクラウド経由で確認できるというものになっています。

ちなみに動画はリアルタイムでの録画と、標準の15倍速となるタイムラプス動画の2種類で記録できるようになっています。タイムラプス動画は1日8時間の動画が30分の尺になることで、全作業の録画映像を効率よく確認できることで、作業者、管理者両方の観点で施工進捗管理の支援に活用できるものとなっています。


出典:日立建機

専用の通信ユニットを付けることでLTE通信が可能となり、映像はクラウドにアップロードされ、それがPCや各種端末からリモート閲覧できるという仕組み。管理画面では現場ごとに稼働している建機の確認が可能で、現場は複数を一元管理できる他、建機1台ごとの位置情報や録画映像を確認できるとのこと。

1日分の作業が30分になるタイムラプス動画では、現場にいない工事関係者にも短時間で正確に施工進捗を共有することができ、報告と確認の作業を効率化できます。リアルタイムな確認では施工中のトラブルなどの変化時に、離れた場所からピンポイントで現場状況を把握し、的確な指示ができるなど安全面にも寄与します。

また、管理画面上では建機の位置情報も把握でき、ダンプトラックの手配や建機・人員の手配などの計画管理も遠隔リモートにより円滑に行うこともできます。

タイムラプスで確認を行うというのはなるほどです。30分でさくっと1日を振り返れるというのは、かなり効率的な確認方法ですね。リアルタイムな確認と振り返り、建機による災害などもあることから安全面にも大きく寄与するソリューションとなっています。


□日立建機株式会社
施工映像共有ソリューション「Solution Linkage Work Viewer Cloud」の提供を開始
リリース記事:https://www.hitachicm.com/global/jp/news-list_jp/22-01-06-1j/

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