パスコとセコム、複雑かつ大規模な構造物でのドローン点検を実証。点検業務のさらなるステップアップへ

sugitec

概 要

株式会社パスコ(以下、パスコ)とセコム株式会社(以下、セコム)は、セコムの「セコムドローン」にて培った技術と、パスコの3次元空間情報技術を組み合わせた新たなサービスモデルの構想に向け、実証実験を行っている。

この度、さらなるステップアップに、日本最大規模の水循環センターである荒川水循環センター(埼玉県戸田市)にて、ドローンの自律飛行巡回による施設内の点検・監視を行い、それが可能であることが確認された。

複雑で大規模な施設の点検業務の安全性と効率化を目指した実証実験

パスコの持つ3次元空間情報技術と、セコムがセコムドローンで培ってきた技術。これまで両社はそれら技術を融合させた新しいサービスの構想に向け実証実験に取り組んできたが、この度さらなるステップアップのため、より複雑で大規模な構造物で実証実験を行った。尚、今回の実証実験は2021年8月に実施された権現堂調節池での実証実験※を発展させたものとなる。

※権現堂調節池での実証実験
https://www.pasco.co.jp/press/2021/download/PPR20210806J.pdf

実証実験の場は、埼玉県荒川左岸南部下水道事務所の協力にて「荒川水循環センター」で実施。同センターは流域下水道として日本最大規模の水循環センターである。

資料:埼玉県下水道公社 URL:http://www.saitama-swg.or.jp/nanbu_hp_20120423/index.html

セコムが侵入・巡回監視サービスのため開発・運用しているセコムドローンの技術を活用したドローンと、パスコの3次元データと飛行ルート設定システムを連動。ドローンの通信環境には、KDDI株式会社が協力し安定した通信環境のもとで、自律巡回での施設内の状況把握が可能であることが検証された。

検証内容としては、①目視確認では困難な屋上の蓋や壁面上部などの状況確認、②焼却炉上空から目視把握が困難な煙突からの高温ガスの排出状況の確認と、地震や水害などで敷地内の汚水マンホールが開いたという想定し上空からのその状況の確認。③処理水を荒川に放流するゲートまでの1.3kmの距離を往復しながらの周囲状況の確認。の大きく3点となる。

資料:株式会社パスコ URL:https://www.pasco.co.jp/press/2022/download/PPR20220330J.pdf

各検証の成果は以下

②焼却施設の高温ガスの排出状況確認

資料:株式会社パスコ URL:https://www.pasco.co.jp/press/2022/download/PPR20220330J.pdf

③敷地内汚水マンホール蓋の状況確認

資料:株式会社パスコ URL:https://www.pasco.co.jp/press/2022/download/PPR20220330J.pdf

両社では今後の展開として、官民協議会発表の「空の産業革命に向けたロードマップ2021」において、ドローンの目視外飛行レベル4を、2022年度内に実現するとしており、それに向け、パスコでは段階的な実証実験を行うことで、公共インフラ巡回監視のサービスモデルの構築を目指しているとしている。

参考・関連情報・お問い合わせなど

□株式会社パスコ:https://www.pasco.co.jp/
参考リリース記事:https://www.pasco.co.jp/press/2022/download/PPR20220330J.pdf
お問い合わせフォーム:https://www.pasco.co.jp/contact/

□セコム株式会社:https://www.secom.co.jp/

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