京都市消防局がドローンの24時間運用を開始

sugitec

こんにちは。ドローンは個人レベルから産業用途での活用で、様々な業界の企業にまで幅広く利用されるようになりました。その流れは当然地方自治体などにも波及しており、課題解決のために役立てられています。

本日は京都市消防局が、災害発生時の情報収集活動を充実させるための消防用ドローンを導入したという話題。やはり災害発生時などは人が立ち入るのが困難な場所も出てくるので、ドローンの強みが生かされる現場です。

運用を24時間体制にし休日や夜間の対応強化

京都市消防局では地震や洪水などの大規模災害の発生時に上空からの情報収集活動を容易にするとともに、通常の災害時でも消防職員が立ち入り困難な地域や場所の情報収集活動を充実させるべく、消防用ドローンを導入。

様々な災害に出動し、建物火災や林野火災での延焼状況、火の粉飛散、残火状況の確認、水難救助、山岳救助、集団救急事故現場での負傷者や事故状況の把握、要救助者の捜索などにその威力は発揮します。

導入ドローンの特徴

京都市消防局に導入されたドローンは現在2機。昨年の11月27日に政府が「全都道府県の消防本部1箇所に対し消防ドローンを配備する」という発表がされており、その計画により1機は無償提供されています。


出典:京都市消防局

ドローンの機種は弊社でも導入しているDJIの機種「Matrice210」。防塵防滴仕様で長時間の飛行が可能。カメラも可視画像と赤外線画像を撮影できる2種類のカメラが搭載されているハイエンドなものとなっています。

搭載されているカメラの特徴

・赤外線カメラ
撮影した画面上で任意の位置の温度測定、平均温度、最高温度及び最低温度を測定可能。特に火災現場で効果を発揮できます。最も高温な場所の温度を自動追尾する機能もあり、要救助者の捜索などに活用可能。


出典:京都市消防局

・望遠カメラ
30倍までの光学ズームと6倍のデジタルズーム機能があり、合わせて最大で180倍までのズーム性能を持っています。


出典:京都市消防局

運用体制

京都市消防局ではもともと1機の上記ドローン運用しておりましたが、令和元年6月17日に総務省消防局より「全都道府県の消防本部1箇所に対し消防ドローンを配備する」という計画の資器材として同機種が無償貸与されたそうで、2機の運用体制になっています。


出典:京都市消防局

1機目:局本部の日勤者、2機目:南部本部救助隊

そして今年の7月1日より、情報収集体制の強化のために1機目を北部の本部救助隊へ引き継ぎ、2機を24時間運用する体制を開始したそうです。

1機目:北部本部救助隊、2機目:南部本部救助隊

まとめ

消防ドローンは、災害時の状況把握や救助者の捜索などでの用途が中心で、撮影した動画などは司令センターにリアルタイムで送られる仕組みになっています。

海外では消防ドローンの導入は当たり前となっていますが、日本でも政府により1機が無償配備されたことから災害時のドローン活用はもはや基本となりました。

今後も消防ドローン以外の分野でもドローン活用を推進する場所は増加することから、操縦士の需要は高まるのは間違いないでしょう。そして操縦士に求められるのは操縦技能だけでなくその専門分野の知識が重要になります。

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