ドローンで交通量を計測するシステムをテラドローンが開発

sugitec

こんにちは。日本に接近してきている台風ですが、明日の早朝から昼にかけて関東地方を通っていくような予報となっていますので、お近くの方はくれぐれもお気をつけて行動してください。

さて、本日はドローンの話題です。先日はベネズエラのカラカスで大統領暗殺未遂がありましたが、その際にドローンが使われたとか、あれはガス爆発だったとか、まことしやかに言われていますがどうなんでしょうか。

以前にはGoogleがドローンの軍事テクノロジー開発をおこなっているということで3千名の社員から反発を受けているというニュースもありました。

いずれにせよ、ドローンがあまり物騒なことには使われて欲しくないですね。

テラドローンがドローンでの交通量計測システムを開発


出典:テラドローン

ドローンを活用したテクノロジーの開発や販売をおこなうテラドローン株式会社ですが、一般的なドローンを使用しての空中撮影で自動的に交通量の計測ができるというシステムを実現したそうです。

専用のドローンシステムという訳ではなく、一般的なドローンでできるというのは一つのポイントですね。勿論それなりに性能がよくなければ厳しいとは思いますが。

交通量計測というと誰しも一度は目にしたことがあるはず。道路の脇に座り、そこを通る歩行者や自動車、バイクなどを延々とカウントしている調査員。その従来の調査では人件費がかなり高い上に情報量が少ないという問題がありました。

情報量が少ないというのは、人や自動車の速度、走行時の軌道などのデータまでは人では取れないということで、定点カメラを使ってそれを計測しようにも、広域の計測ができない、設置コストが高い、などの課題もあります。

ドローン+AIの自動認識で幅広いデータを

ドローンを活用することで定点カメラではできない空からの広域な計測、そして人工知能を用いた画像の自動認識ソフトウェアで、車や人の速度、軌道、車種ごとの交通量算出など、幅広いデータの取得が可能になります。


出典:テラドローン

これだと調査時間内はほぼ無人で調査できるようになりますし、大幅に人件費が削減されます。取得できるデータも人がやるよりも圧倒的に確度が高く、これまで取得できなかったようなデータは新たなマーケティングにも利用できるようになるでしょう。

まとめ

人工知能などの技術は、まさに人が楽をするための技術だと思います。よく「AIが人の仕事を奪ってしまう」とネガティブな方向にとる意見を散見しますが、面倒くさい事は全てAIがやってくれて楽できる、と捉えるのが正解かと思います。

これまでの歴史でも、産業革命による蒸気機関の誕生で動力源が刷新されたことにより、人の手から工場などでの大量・自動生産に変わりました。

それで何が変わったのかと言うと、手作りで物づくりしている人の仕事がなくなり大勢が溢れていたなんてことはなく、工場の従業員等として働き、工場の所有者は冨を生み出しそれを従業員に分配するという冨の循環ができただけです。

結局は単に人々の働き方が変わったというだけになります。これは昨今のAIをはじめとするテクノロジーの進化でも同じことで、無くなるのではなくテクノロジーに任せて効率よく冨を生み出すエコシステムができれば、それを維持する新たな働き方が出てくるだけです。

交通量調査に関しては、今回ご紹介したテクノロジーが普及して当たり前になれば、交通量調査員という今までの働き方はほぼ無くなるでしょう。逆にドローンで無人化されるとはいえ、ドローンを管理する必要は出てくると思うので、そこで新たな仕事が生まれます。ただそれだけの話です。

今後はこういった例があらゆる業界でどんどんと出てくるでしょう。テクノロジーをネガティブに捉えるのではなく寧ろ歓迎すべきであります。

ネガティブに捉えたところで世の中の流れは変わりませんので、テクノロジーに無関心にならず今のこの大きな流れを追って、先を見据えて生み出せる価値を考えていく必要があります。

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